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【機械学習用のモバイルPCを自作しよう!】小型で外でも使えるデスクトップPCを考える話。【後編】

こんにちは!べれすくです。
 
前回はモバイルデスクトップパソコンを自作するにあたって、必要なスペックを考えました。
前回はこちら↓

veresk.hatenablog.com

今回は前回の資料をもとに、実際に持ち運び可能なデスクトップパソコンの構成を考えていこうと思います。

もくじ

少しだけおさらい

今回の目標は

  • 「Yolo v3」をリアルタイムで最低10FPS以上で動かくことができる
  • リュックサックに入る大きさ
  • 1時間以上バッテリー駆動ができる
  • できるだけ安価にハイスペック!

この4つを条件に考えていきます。
 
必要なスペックについては前回の記事をみてください。

veresk.hatenablog.com

構成を考えよう

それでは構成を考えていこうと思います。
実際に組んだわけではないので、考えが甘い部分があるとおもいます。
見つけた際はコメントで指摘してくださると助かります。
 

CPU・GPU

かなり迷ったのですが、今回はGPUを搭載しようと思います。
 
まずはCPUを選びます
今回、私はRyzen3500を選択しました。
お値段は16000円ほどです。

理由はTDPと価格、そして性能のバランスです。
今回の趣旨として持ち運べることが第一なので、消費電力はできるだけ少なくしたいです。
性能と消費電力のバランスをとるんならTDPが65Wのものが最適だと思います。
後は価格ですね。
Intelなら同価格帯にCore i5-9400Fがありますが、 こちらはRyzen5 3500に、性能で1.2倍ほどの差をつけられています。
多くの方は機械学習IntelのCPUを用いているので安心感が欲しい方はCore i5-9400Fがお勧めです。

 
 
お次はメインのGPUです。
消費電力的にかなり大きいですが、欲を言うならTensorコアを搭載したRTX2060を積みたいところです。
お値段は39500円です。

MSI GeForce RTX 2060 AERO ITX 6G OC グラフィックスボード VD6857

MSI GeForce RTX 2060 AERO ITX 6G OC グラフィックスボード VD6857

  • 発売日: 2019/02/02
  • メディア: Personal Computers

結構いい値段しますねぇ。
値段や消費電力を抑えたい人は

MSI GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OC グラフィックスボード VD6936

MSI GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OC グラフィックスボード VD6936

  • 発売日: 2019/04/23
  • メディア: Personal Computers

これがおすすめです。
これでも10FPSぐらいなら出ると思います。
ビデオメモリが4GBなので注意が必要です。
 
 
念のために、CPUとGPUの相性を見てみます
GPUの性能はCPUの性能がボトルネックになって、最大限まで引き出せないことがあるので注意しないといけません。
このサイトを使います。

pc-builds.com

Ryzen5 3500とRTX2060を欄に入れてみます。

f:id:Veresk:20200309184456p:plain

この組み合わせだと、双方の使用率が100%の時にRTX2060の性能が0.06%ほどしか損なわれません
10%以内に収まっていればいいので、それを考えるととてもいい相性です。
 

マザーボード

マザーボードを選んでいきます。
持ち運び重視でサイズはMini-ITXの中から選びます。
ソケットはRyzen5 3500なので、Socket AM4です。
第3世代のRyzen5なので、チップセットはB450を選びます。

やっぱりコスパ重視の時のマザーボードはASRockに限ります。

メモリ

規格さえ合えば、ぶっちゃけなんでもいいです。
Mini-ITXで拡張性がひくいことを考えると16GBほど積んでおけばいいと思います。

8GBx2の16GBで9677円ですか。
想像以上に安かったです。

電源・バッテリー

問題はこいつです。
今回は「1時間以上バッテリー駆動する」ことが条件にあるので、電源とバッテリーを選んでいこうと思います。
まずは、このサイトを使用して消費電力を計算します。

btopc-minikan.com

f:id:Veresk:20200309202408p:plain  
消費電力270W!
推奨電源486W以上!
想像以上に厳しいです。(そりゃそうだ)
本来であればこういうACアダプタ化のモジュールを使用してACアダプタとドローン用バッテリーを並列につなぎ、ACアダプタを抜き次第切り替える予定だったのですが、さすがに食いすぎです。

GTX1650にすればこのアダプタでも足りそうですが、RTX2060ではどう考えても足りないです。
もはやここまでか…

もはやポータブル電源案件です。
少し大きくなりますが致し方ありませんね。
大きくなるといってもこのポータブル電源は279 x 109 x 132 mmなので、Mini-ITXマザーボードが170 x 170 mmであることを考えると大したサイズアップはないです。
通学に使うようなリュックサックには入りそうです。

値段は24690円です。
 
288Whもあれば、フルパワーで動かしても1時間持つかもしれませんね。 外ではこのポータブル電源につないで処理を行いましょう。
家に帰った後は、外して直で家のコンセントに挿してもいいですし、このポータブル電源をつないだままポータブル電源を充電してもいいです。
パススルー機能に対応しているので、充電しながら給電できます。
もうパソコンをこのポータブル電源にくっつけちゃってもいいかもしれませんね。
 
 
それでも不満や不安がある人はグラボを変えるか電力を絞りましょう。 MSI製のグラボなので、純正ソフトを使ってパワーリミットをかければ最高に達しても落ちることはないはずです。
実際問題、ノート用RTX2060は25%ほどクロック数を落として電圧も下げることで消費電力を半分にしているそうな。
それだけクロック数を下げても、10%ほどしか性能が落ちないのはすごいです。
 
マザーボードにつなぐ電源は別に必要です。
サイズを考慮してSFXの電源にします。

ファンがうるさいらしいですが、気にしません。
500W以上のSFX電源の中では一番安いので。
 

ディスプレイ

最近はノートパソコン用のモバイルディスプレイがあるのでそれを使いましょう。
外で使うにあたって、コードがUSBかHDMIのみのものがいいです。
間違ってACアダプタから給電するものを選んでしまうと大変です。
 
おすすめはこれですね。
画面が大きめで、スピーカーまで内蔵しています。

ケース

これはないほうがいいです。
私なら3Dプリンタでポータブル電源に取り付けられるように作ります。

でもって、グラボはこういう延長ゲーブルを使用して寝かします
フルサイズグラボを寝かして配置できるmini-itxケースはあってもいいと思うのです。

 
まぁ、どうしてもというならこの辺でしょうね。
グラボが挿せるケースを探すとその分大きく成ります。
ぶっちゃけ邪魔ですね。

総額とまとめ

この想定だと、
 
CPU:16311円
GPU:39480円
マザーボード:13892円
メモリ:9677円
SSD:14278円
電源:10569円
ポータブル電源:24690円
ディスプレイ:17500円
PCI-Express 16x ケーブル:3200円
 
総額:149567円
総重量:約7.0kg
 
 
ギリギリを責めればもっと安くなりますが、大体15万ぐらいです。
あと4万円出せば、RTX2060搭載のノートパソコンが買えます。
性能はこちらが上ですが、ノートパソコンは重量が2kgほどです。
 
どうしてデスクトップパソコン用CPUやGPUをモバイル用途で使えないかがわかった気がします。
とても現実的じゃないですね。
 
うーん、残念!
おとなしくバイトでもしてゲーミングノートを買うことにします。
 
今回はここのくらいにしておきましょう。
それでは!