べれすく!

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骨伝導イヤホンをゼロから自作してみる話。【前編】

お久しぶりです。
べれすくです。
 
突然ですが、骨伝導イヤホンって知ってますか?
耳付近の軟骨を振動させることで、耳の穴をふさがずに鼓膜を振動させるイヤホンです。
音楽を聴きながらでも周りの音が聞こえるので、外での使用や、他人との会話中にも向いています。
 
f:id:Veresk:20211006211335j:plain 私もAfterShokzのTitaniumを愛用しています。 個人的には対面とオンラインを混ぜた場合のミーティングで重宝しています。
 
今回はそんな骨伝導イヤホンを作っていきたいと思います。
 

目次

目標

さて、この骨伝導イヤホン、自作する意味は何でしょう。
実用に耐えることは当然として、もう一つぐらい価値が欲しいですよね?
 
今回は最安値を狙います。
 
ということで有線かつステレオの骨伝導イヤホンの最安値をアマゾンで調べました。

 
レビューはひどいものですね。
「音が小さすぎる」とか「LとRが逆」とか。
もしかしたら普通の激安イヤホンのドライバを突っ込んで骨伝導と語っているのかもしてませんね。
 
正直、これはレビューを見るに骨伝導かどうか怪しいのですが、こんなものでも2400円ほどします。
 
今回は2400円より安く、かつ、きちんと動くことを目標とします。
 
普通のイヤホンやスピーカーの自作すらしたことないですが、まぁ何とかなるでしょう!

ドライバ(スピーカー部分)を買う。

じゃあ早速ですが、一番大事な部分を買いましょう。
音が鳴るドライバ部分です。
ここはケチりません。
ケチりませんが、一番安いのを買います。(?!)
 

ja.aliexpress.com

 
f:id:Veresk:20211006223232j:plain GD01を2つ買って、送料込みで1028円でした。
残金2400-1028=1372円 この時点で予算の半分近くを使ってるんですよ。
思ったよりきついかもしれません。
 
そうそう。ほかの販売ショップではアンプもセットで売っているんですよ。それに気づいたときに疑問に思うべきでしたね。
 
この時、いっしょにアンプも買っていればよかったと、後になって気づきます。

ドライバだけで動かしてみる。

約2週間後、ドライバが届きます。
f:id:Veresk:20211006223810j:plain
販売元の住所は上からsinoEXのシールで隠してありました。
なぜ...
 
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よく見たら、ビス一本刺さってないです。
さすがチャイナ。許すまじ....。後で合うものないか探します。
とりあえず100均で買ってあったAUX延長ケーブルを切ってつなげてみます。切ったメスのほうも後で使うのでおいておきます。
コード分差し引いて1372-110=1262円
 
イヤホンジャックにつなぎ、顔の骨に当てると音が聞こえます。
音はすごく小さいです。 Windowsの設定で音量を80にしてやっと聞き取れるくらい。
 
ここで初めてスペックシートをちゃんと読みます。
 
f:id:Veresk:20211006224608p:plain
 
インピーダンス4.5Ω...ほぼスピーカーです。
 
ちなみにイヤホンやヘッドホンは15~50Ωぐらいです。 製品によって違いますが、一般的なスピーカーでも最低8Ωぐらいはあると思います。
 
骨伝導イヤホンにほとんどAUX一本の製品がないのはこういう理由だったんですね。
アンプ必須です。
 
ドライバと一緒にアンプを購入していれば75円ほどの出費で済みました。痛恨のミスです。

アンプを探す。

急いでアンプを探します。
Aliexplessで買いなおせば75円+送料400円。割に合いません。
 
Amazonでアンプモジュールを探し一番安いのを探しましたが...430円+送料410円。

2個入りだからと2で割っても送料込みで420円。
もう少し安くならないものでしょうか。
 
そんな中この記事を発見

www.hmcircuit.jp

 
ダイソーの330円スピーカーはインピーダンス4Ωらしいです。
しかも音もそこそこいいらしい。
これは...いけるか?
 
一応使われている8002Aというアンプも調べます。
 
↓データシート

https://jarl-mie.com/01/image/tec2020/HXJ8002_Miniature_Audio_Amplifier_Datasheet.pdf

4Ωスピーカーで3Wの出力。
骨伝導ドライバ側はインピーダンス4.5Ω、最大入力3W。
インピーダンスの差があるので最大出力は出せませんが動かすだけなら行けそうです。
 
というわけでダイソーダッシュ!! 330円で買ってきました。 残金1262-330= 932円
 
送料考えると、もうネットショップは使えませんね。

試作してみる。

とりあえず、ダイソーのスピーカーをバラします。
 
f:id:Veresk:20211006232016j:plain
 
f:id:Veresk:20211006233056j:plain 
 
中はかなりシンプルですね。
コードをすべて外してケースからコードを抜きます。
その後、先ほど切ったAUX延長コードのメスの部分をスピーカー側に、それ以外は元に戻します。
 
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出来上がったアンプがこちら。
USB給電でアンプを動かし、AUX端子で信号を出力します。
 
f:id:Veresk:20211006233815j:plain
 
ドライバー側は最初に使ったAUXの延長コードと330円スピーカーのLRをつないでいたコードを再利用してAUX端子入力のステレオイヤホンにしました。

試運転してみる。

試運転してみます。
音が...しっかり聞こえる!
骨に当てているのに、結構な音量です。
 


www.youtube.com

 
音質も結構いいです。
安価なイヤホンぐらいの音質はあるんじゃないでしょうか。
皮膚経由での音漏れはわかりませんが、どこにも接触していない状態だと音漏れもないです。
 
使用させていただいた音楽はこちら
Lost Sky - Dreams pt. II (feat. Sara Skinner) [NCS Release] - YouTube

まとめ

今回は最安価でしっかり聞こえる骨伝導イヤホンの自作をしました。
現在の金額は
 
目標金額     2400円
 
骨伝導ドライバーx2 -1028円
ダイソースピーカー -330円
AUX端子延長コード -110円
 
合計 -1468 円
残金 932円
 
音は想像以上にいいと思います。
残金に関しても少し余裕がありますね。
外装含め2000円以内に収めると、残りを性能の向上に回せそうです。
 
後編は装着具やケース等の制作が主な内容になるかと思います。
 
それでは!