【自作液タブ】古いノートパソコンと板タブで液タブを自作した話
お久しぶりです。
べれすくです。
今回は古いノートパソコンの液晶と中華の板タブレットを使って液晶タブレットを作ってみました。
個人的にはそれなりにいい出来になったんじゃないかなと思うので見てってください。
目次
板タブと液タブ
さて、このサイトを見に来てくださってきている方には説明不要かもしれませんが、今回自作するものの簡単な説明からしましょう。
デジタルイラストを描く際には何らかのポインティングデバイスが必要になります。
一般の方はタッチパット(ノートパソコンのキーボードの下にあるやつ)とかマウス、タッチパネルなんかを使いますが、イラストを描くなら板タブ(板タブレット)か液タブ(液晶タブレット)を使います。
板タブレット
こういうやつです。
外観はプラスチックのペンと板です。
パソコンの画面を見ながら手元の板タブで絵を描きます。
値段は2000円から20000円ぐらい。
液晶タブレット
こういうやつです。
タブレット部に液晶が埋め込まれており、手元を見ながら絵を描きます。
紙に書く感覚に近いので人気ですが、価格が中華でも20000円から。中には数十万のものまであります。プロの道具ですね。
今回はこの液タブを作ります。
やり方
やり方は簡単。
板タブの上に液晶を置いて、液晶を貫通させる形で板タブを動作させます。 これだけ。
使うもの
使ってない板タブ
今回はHUIONのH610Proを使います。
昔セールで2000円ほどで買いました。
原因不明の初期不良で問い合わせたところ、不良品の返送不要でもう一台送ってくれることになりました。しかし、不良はドライバ側にあったようで、後日ドライバに更新が入り症状が治まったのでうちには使用できる板タブが2枚あります。そのうちの一枚を使います。
液晶がついた製品でいらないもの。
今回は家に転がっていたPanasonicのCF-W2を使います。18年前のノートパソコンです。もう使うこともありません。
板タブ分解
中をあけるとこんな感じ。
すごくシンプルです。仕組みとしては電磁誘導方式で、この白い四角の中で起こる誘導起電力の位置と大きさで入力位置と筆圧を感知しているようです。
液晶の摘出とモニター化
ノートパソコンのヒンジから液晶を外します。
裏板を外して
液晶部分だけ摘出します。
このままでは、ほかのパソコンの画面が出力できないのでLCDコントローラを買います。
液晶に合ったものを買います。 ....が液晶の型番(LTD121EC3P)で検索しても合う品が出てこなかったので姉妹機(互換機)のものを使います。
ここでLCDの型番を入力すると下一文字が違う互換品が見つかります。
このLTD121EC3Sのモデルを買いました。
組み立て
のーせーたーだーけー
液晶裏の基盤は板タブの裏に回しました。(電気が流れると電磁誘導が妨害されるので)
板タブの裏板からLCDコントローラー用の配線を通します。
板タブの上板を液晶に合わせてくり抜き、液晶の上に2㎜のPET板をおいて蓋を閉めます。 PET板分厚みができたので、ノートパソコンのフレームをくっつけて完成です。
動作確認
自作の液タブ。
— べれすく (@veresk_74u) 2022年3月22日
一応実用可能レベルだった。
絵の練習、頑張ります。 pic.twitter.com/PxMTYc22Jf
ドライバ入れたり、画面比率を調整して、実際に動作させてるとこんな感じ。 液晶が古すぎるので画面が暗いこと、比率や動作領域調整が必要なことが難点ではありますが、自作にしてはいい感じだと思います。
まとめ
今回は液タブ(液晶タブレット)を自作しました。
かかった金額はLCDコントローラとPET板だけなので3000円ぐらいですかね。
古いパソコンやいらない板タブがない状況でも中古で購入すれば10000円以下には収まると思います。
自分は液晶に古いノートパソコンを使いましたけど、古い中華タブレットとかを使うともっときれいにできそうです。
今回はこのくらいにしておきましょう。
それでは!