【VisualStudio2019とC++】環境変数の設定なしで簡単にOpenCVの開発環境を整える話。
こんにちは!べれすくです。
最近、人工知能やライブラリの便利さからPythonが人気ですね。
しかし、C++でしかつかえないライブラリがあったり、実行速度が速いという点でC++にもアドバンテージはあります!
そんなわけで、今回はVisualStudio2019を使ってC++のOpenCVの開発環境を整えようと思います。
Python に比べると導入が面倒ですがやっていきましょう!
↓ちなみにPythonでOpenCVの環境を整える話はこちら。
もくじ
VisualStudio2019を入れよう!
VisualStudio2019をインストールします!
多くの人はCommunityで大丈夫です。
ダウンロードしたら指示道理にインストールしていきます。
ワークロードは「C++によるデスクトップ開発」にチェックが入っていればあとはお好きなものをどうぞ!
後からでも変更できるので特に深く考える必要はありません。
インストールには結構な容量を必要とするため、時間がかかります。
気長に待ちましょう。
インストールが完了したら今は閉じておいて構いません。
OpenCVをダウンロードしよう!
OpenCVをダウンロードします。
こだわりがなければ最新版でいいと思います。
今回は最新が4.2.0だったのでそれを使います。
ダウンロードしたら実行しましょう。
展開する場所を指定します。
今回はD直下にしました。この場所はよく使うので覚えていてください。(メモ帳とかに貼っとくといいです)
プロジェクトを作ろう!
VisualStudioでプロジェクトを作りましょう。
VisualStudio2019を起動してください。
起動したら「新しいプロジェクトの作成」を選びます。
今回は空のプロジェクトを使います。
C++なら基本的に動くので、実際に使う際は用途に合わせて選んでください。
プロジェクト名とプロジェクトファイルを置くフォルダを好きなように設定します。
この場所も後で使うので覚えておいてください。
ライブラリディレクトリの指定をしよう!
これでプログラムを始められる状態になったわけですが、このままではOpenCVは使えません!
VisualStudioにOpenCVのファイルがどこにあるかを教えてあげないといけないからです。
上部のプロジェクトタブからプロパティを開きます。
構成を「すべての構成」に、プラットフォームを「すべてのプラットフォーム」に変えます。
インクルードディレクトリ
VC++ディレクトリタブを選択し、インクルードディレクトリを編集します。
編集は欄をクリックすると出る、右端の下矢印を押すと出てきます。
右上の黄色いファイルマークを押し、OpenCVの中にあるインクルードディレクトリを以下のような形で指定します。
「OpenCVの場所」\opencv\build\include
「OpenCVの場所」は先ほどOpenCVを展開したときに覚えておいてくださいと言ったものです。
私の場合はD直下なので写真のようになります。
ライブラリディレクトリ
続いて、ライブラリディレクトリも指定します。
「OpenCVの場所」\opencv\build\x64\「vcなんとか」\lib
「OpenCVの場所」に関してはインクルードディレクトリと同じです。
「vcなんとか」はバージョンによって異なります。(4.2.0ではvc14かvc15です。違いは分かりませんが、どっちでも動きます。)
わからない場合は実際にそのディレクトリに行ってファイルを見てみるのがいいでしょう。
追加の仕方はインクルードディレクトリと同じです。
私の環境ではこんな感じです。
追加の依存ファイル
依存ファイルの指定をします。
リンカータブを開き、入力タブに進みます。
その中にある追加の依存ファイルを編集します。
以下の2文を追加します。
opencv_world「OpenCVのバージョン」d.lib opencv_world「OpenCVのバージョン」.lib
「OpenCVのバージョン」はダウンロードしたOpenCVのバージョンです。
今回は4.2.0なので、
opencv_world420d.lib opencv_world420.lib
のようになります。
DLLファイルを配置しよう!
本来であればここでwindows側の環境変数をいじるのですが、管理者権限が必要+環境を別PCに移すと動かなくなるという問題があるので、別の手法をとります。
こちらのほうが簡単ですしね。
まずは下準備です。
Debug、Releaseフォルダの生成
現状、空のプロジェクトを立ち上げただけなので、プログラムを書くファイルすらありません。
まずはそれを作りましょう。
右側にあるフォルダ一覧から「ソースファイル」を右クリックして「追加」→「新しい項目」に進みます。
「C++ファイル」を選んで追加を押します。(ファイル名は好きに変えてもらって構いません。)
VisualStudio内のコードエディタが起動し、文字を打てるようになります。
ここにコードを打っていくのですが、今は何も打たずに上の欄が「Debug」「x64」になっていることを確認して、再生マークを押してください。なっていなければ変えてください。
エラーが出ると思います。それで正常です。だって、何も書いてないんですもの。
「最後に成功したビルドを実行しますか」という問いには「いいえ」と答え終了します。
一見無駄な行為に見えますが、これでプロジェクトファイルの中に必要なフォルダが生成されています。
DLLファイルの移動
エクスプローラを開き、プロジェクトフォルダへ移動します。
「プロジェクトフォルダの場所」\x64\Debug
ちなみに、この「x64」フォルダは一度は実行しないと出現しません。
私の環境だと
D:\document\visualstudioproject\OpenCV\x64\Debug
になります。
もう一つエクスプローラを開き、今度はOpenCVを展開したフォルダを開きます。
「OpenCVの場所」\opencv\build
その中にある、「opencv_world420d.dll」と「opencv_world420.dll」を先ほど開いたプロジェクトフォルダの中にコピーします。
↓プロジェクトフォルダ
こうなればOKです。
サンプルプログラムを起動しよう!
こちらからサンプルプログラムを借ります。
一番シンプルです。
#include <opencv2/opencv.hpp> using namespace cv; int main() { Mat image = Mat::zeros(100, 100, CV_8UC3); imshow("", image); waitKey(0); }
これだけです。
これを先ほどのVisualStudio2019にコピペして実行しましょう。
左上に小さいウィンドウが出れば完成です。
まとめ
今回はVisualStudio2019でOpenCVを環境変数の設定なしに利用する方法をお話ししました。質問やご指摘があれば下のコメントからお願いします。できる限り回答、改善をさせていただきます。
ライブラリディレクトリの指定やDLLファイルの設置はプロジェクトを作るたびに行わなければなりません。
Pythonに比べれば面倒くさい作業ですが、画像や動画という容量の大きいメディアを扱う上で速度面の欲はいずれ出てくると思います。
そういう時にこの記事を思い出して、C++でやってみようと思ってもらえれば幸いです。
次回はPythonでOpenCVの環境を整える話をしたいと思います。
↓つぎ
今回はここまでにしましょう。それでは!
【最新パソコンにも負けない!】Windows7のPCをSSD+Windows10で現役にする話。【後編】
こんにちは!べれすくです。
前回はWindows10のインストールメディアの作り方とSSDへの換装の話をしました。
↓前回
前回に続いてWindows7マシンを快適に使うためのアップグレードをしていきます!
今回はWindows10のインストールから簡単な軽量化までの話をしたいと思います。
windows7から直接アップデートする場合は「WindowsUpdateをするための準備をしよう!」からお読みください!
もくじ
Windows10をインストールしよう!
まずはwindows10をインストールしたメディアをパソコンに入れて起動します。(DVDやCD、USBなど)
パソコンを起動するとメーカーのロゴが一瞬表示されます。
この時、下にBIOSやBootMenuを開くためのキーが表示されます。
BootMenuのキーがあればそれを。なければBIOSからBootMenuを開きます。(メーカーによって違います)
BootMenuが開いたらインストールメディアが入っている媒体を選びます。
後は指示に従うだけでインストールが完了します。
プロダクトキーを聞かれたらwindows7のプロダクトキーを使いましょう。
普通に使えます!
インストールには結構時間がかかりますが、気長に待ちましょう。
WindowsUpdateをするための準備をしよう!
インストール後はWindowsUpdateをして準備完了...と行きたいのですが、エラーが出ることがあります。
そこで使うのはwindows7からwindows10にアップグレードするソフトです!
今回は「今すぐアップデート」をクリックします。
windows10Upgraderをダウンロード出来たら実行します。
時間はかかりますが、指示に従えば自動的にやってくれます。
WindowsUpdateをしよう!
タイトル通りですね。
左下のwindowsメニューから設定を開き、更新とセキュリティーを開きます。
WindowsUpdateタブからアップデートを実行します。
特別なことは何もありません。完了したら再起動します。
WindowsUpdateでドライバをアップデートしない設定にしよう!
Windows10はWindowsUpdateでドライバが更新されてしまいます。
最新機種ではこれはとても便利なのですが、古い機種では悪質なドライバに更新されてしまうので停止することを推奨します。
どうせ、サポートは終了していてこれ以上アップデートは来ないのでデメリットはないです。
左下の検索欄から検索して「デバイスのインストール設定の変更」を起動します。
起動できたらアップデートしない設定にしましょう。
ドライバをインストールしよう!
勝手なアップデートを防止したので、動作が安定している古いドライバをインストールします。
ほとんどの場合はWindows7やWindows8用でも大丈夫です。
今回、私の環境ではNvidiaのグラフィックドライバがおかしくなったので古いWindows7用のドライバを入れた結果、動作が安定しました!
必要に合わせて軽量化しよう!
基本的にWindows10はシステムが最適化されているので、軽量化はかえって逆効果という話がよくあります。
それを踏まえて、軽量化は視覚効果やバッテリーのパフォーマンスだけにとどめましょう。
視覚効果の削減の設定
検索画面から検索してコントロールパネルを開きます。
右上のを小さいアイコンに変え、システムを選びます。
左側のシステムの詳細設定を開きます。
パフォーマンスの欄にある設定を押します。
パフォーマンスを優先するにチェックを入れ、OKを押します。
これで余計な視覚効果は削減されパフォーマンスがわずかに向上します。
バッテリーパフォーマンスの設定
コントロールパネルを開くまでは一緒です。
こちらは電源オプションを開きます。
性能を上げたければ、高パフォーマンスにチェックを入れて閉じます。
こちらは自動保存なのでOKボタンとかはないです。
これでバッテリーの消耗が早くなる代わりにパソコンの性能を上げることができます。
バッテリーの消耗率を抑えたい人はこの設定はしないほうがいいです。
私は家の使用がメインなのでパフォーマンスを優先します。
まとめ
今回、Windows7のマシンをWindows10にアップグレードしたうえで、快適に使えるようにしました。
これであと数年はこのノートパソコンをつかえそうです!
ノートパソコンを買い替えると少なくとも10万ほどしますが、SSDの交換だけなら2000円で済みます。
もう少し長く使って、その分20万ぐらいのいいパソコンを買いたいですね。
今回はこのへんで。それでは!
【買い替えるにはまだ早い!】Windows7のPCをSSD+Windows10で現役にする話。【前編】
こんにちは!べれすくです。
最近、Windows7のサポートが終了しましたね。
サポートが切れたところで無視して使えばいいんでしょうけど、無料でアップグレードできるならやってしまいましょう。
ということで、今回は家にあるwindows7マシンを現役で使えるようにしようと思います!
もくじ
Windows10に生まれ変わるマシンを紹介!
DosparaのPrime note、GT-Hです。
この子は5年ほど前にヤフオクで2万円で買ったものですね。当時はそんなに古いと感じることもなく、動画編集やUnityでのゲーム制作に使っていました。
入っていたOSはもちろんWindows7 Home!
その他、スペックはこんな感じ
- マザーボード:H61チップセット
- CPU:Core i5-2520M
- GPU:Geforce GT555M
- RAM:SO-DIMM DDR3 2GB x2 (計4GB)
- HDD:WD 500GB (2.5inch)
一応、ゲーミングパソコンなんです!
最近は内臓GPUでも十分性能が足りるの、外では軽い2in1のノートパソコンを使っています。
持ち歩くこともなくなり、家では自作のデスクトップPCを使っているので使用頻度は減りましたが、思い出のある品なので手元にはおいておきたいパソコンですね。
SSDはヤフオクで買いました!
※パソコンが一台しかない場合は必ずインストールメディアを作成してからSSDに換装してください。
今回、積み替えるSSDはこれです。ヤフオクで2000円くらいですね。安い!
最近では新品でも2000円ほどからあるので新品を買ってもよいと思います。(私はこのブランドが好きなのでヤフオクで中古を買いましたけどね。)
別にHDDのままでも動くんですが、体感スピードが全然違います!
一昔前はパソコンが遅い=CPU載せ替え のイメージが強かったのですが、今はまず最初にSSDに変えることをお勧めします。
一度SSDの速度に慣れてしまうとHDDのマシンを使うのが億劫になりますよ(笑)
カバー外して差し替えるだけなのでほぼ工具なして交換できました。(SSDは左下のあたり)
とても簡単です!
windows10のインストールメディアを手に入れよう!
さて、これからWindows10にアップグレードするわけですが、その方法が主に3種類あります。
・Windows7からのアップグレード
・インストールメディアを作成してインストール((DVD,CDかUSBメモリ)
・インストールディスクを購入してインストール (ほとんどいないと思う)
の3つです。
実質的には2つなのですが、稀にどうしてもインストールメディアを作れない人もいらっしゃるので購入という手段も視野に入れました。
購入の場合はインストールメディアだけでなく、プロダクトキーもついてくると思うので(むしろこっちがメイン)今回は取っておきましょう。
あとの2つですが、一つはWindows7からのアップグレードです。
これの大きなメリットはWindows7時代に使っていたデータが消えません。データを持ち越したい人にはこの方法がいいでしょう。
データを保持でき、一番手軽なのですがWindows7の時と同じ記憶媒体を使う必要があるので、SSDへ換装ができません。(初めからSSDの人はこれが一番かな)
このやり方の人は次回の後編に飛んでください!
↓後編
基本的にやり方は同じです。
今回はSSDに換装するので、インストールメディアを作成してインストールをしようと思います。
windows10はMicrosoftがインストールディスクのデータを公開してくれているので、自分で作ることができます。
CDやDVDに焼くのが一般的ですが、最近はUSBメモリに展開してBootする方法もあるそうです。こちらはCDやDVDと違い、フォーマットすれば普通のUSBメモリに戻すことや、インストールメディアを展開したままでもUSBメモリとしてつかうことができるので便利です。
今回は両方紹介します!
両方に共通すること
DVDやCDに焼くのも、USBメモリに展開するのもインストールファイルは同じです!
まずはそのインストールファイルを手に入れましょう。
こちらのサイトからツールをダウンロードします。
「ツールを今すぐダウンロード」をクリックするとダウンロードできます。
完了したら実行してください。
同意しましょう。
インストールメディアを作成するにチェックをいれ、次へ。
この画面で選べるのは基本的にアーキテクチャだけです。
32bitと64bitが選べますが、特に理由がなければ64bitを選びましょう。
次へを押すと分岐します。
DVDやCDに焼く場合
ISOファイルを選択して次へを押します。
好きなところに保存します。
ネットワークを使用してダウンロードするので結構時間がかかります。
保存が完了したら「DVD書き込み用ドライブを開く」を押します。
書き込みドライブを選択し、「書き込み」を押します。
また少し時間がかかりますが終われば完成です。
・「DVD書き込み用ドライブを開く」を押さずに完了を押してしまったら?
保存したファイルのある場所をエクスプローラーで開きます。
上にあるディスクイメージツールを開きます。
その中にある書き込みを選びます。
上のと同じWindows ディスクイメージ書き込みツールが起動します。
USBに展開する場合
USBフラッシュドライブを選択して次へをおします。
こちらもネットワークを使ってダウンロードするので少し時間がかかります。
使用するUSBメモリを接続します。
表示されたら選択して次へを押します。
しばらく待てば完成です。
後編はインストールと設定!
今回は主にWindows10のインストールメディアの製作方法を説明しました。
次回はインストールから簡単な軽量化設定までを話したいと思います。
↓つぎ
今回はこのくらいで。それでは!
【WindowsでROSを使おう!】WSLにROSをインストールする話
こんにちは!べれすくです。
前々回ではWSL(Windows Subsystem for Linux)のインストール方法を説明しました。
↓前々回
前回はVcXsrvを使って、WSLでGUIアプリケーションを起動するまでを説明しました。
↓前回
前回と前々回に引き続き、今回もWSLを扱っていきます。
今回はWSLにROSを導入しようという話です!
もくじ
OSのバージョンを確認しよう!
ROSはOSのバージョンによって扱うものがちがうので、まずはOSのバージョンを確認します。
以下のコマンドを実行してください。
cat /etc/os-release
私のバージョンはUbuntu 18.04.4 LTSですね。
18.04だと、対応するROSはMelodicですね。
「バージョン名 ROS」と検索すると対応しているROSの入れ方が出てくると思います。
今回はROS Melodicをインストールしていきます。
ROSを導入しよう
ROSの導入方法は基本的に公式サイトを参考にしています。
英語が得意な方はそちらを見たほうがわかりやすいかもしれませんね。
リポジトリを登録しよう
リポジトリを登録しましょう。
以下のコマンドを入力しましょう。(コピペでいいです。)
sudo sh -c 'echo "deb http://packages.ros.org/ros/ubuntu $(lsb_release -sc) main" > /etc/apt/sources.list.d/ros-latest.list'
ついでにキーも登録します。
sudo apt-key adv --keyserver 'hkp://keyserver.ubuntu.com:80' --recv-key C1CF6E31E6BADE8868B172B4F42ED6FBAB17C654
登録できたら一覧を取得します。
sudo apt update
ROSをインストールしよう
それではROSをインストールします!
いろいろ選んでインストールできるようですが、面倒なんで全部インストールしちゃいましょう!
全部入れてもそんなに容量とらないので安心です。
sudo apt install ros-melodic-desktop-full
rosdepをインストールしよう
rosdepを初期化してアップデートしましょう。
sudo rosdep init rosdep update
環境変数を入力しよう
本当であれば、Linuxを起動するたびに”source /opt/ros/melodic/setup.bash”を実行しなければなりません。
しかし、面倒なので(こればかりですね笑)Linuxが起動した時に自動的に実行してもらいましょう。
echo "source /opt/ros/melodic/setup.bash" >> ~/.bashrc source ~/.bashrc
これで毎回コマンドを入れなくて済みますね。
rosinstallの設定をしよう
ROSのパッケージをインストールするためのパッケージをインストールしましょう。
以下のコマンドを実行します。
sudo apt install python-rosinstall python-rosinstall-generator python-wstool build-essential
ワークスペースを設定しよう
これは公式サイトには載ってないのですが、ROSではワークスペースを手動で確保し指定します。よくある名前がcatkinなのでそれに合わせます。(なんでなのかは知らないんですけどね)
mkdir -p ~/catkin_ws/src cd ~/catkin_ws/src catkin_init_workspace cd ~/catkin_ws catkin_make echo "source ~/catkin_ws/devel/setup.bash" >> ~/.bashrc source ~/.bashrc
これでROSの導入は完了です。
ためしに起動してみましょう。
roscore
うまくいきました!
VcXsrv(X Server)を起動しよう
前回の記事で説明した、GUIソフトを起動するためにアプリケーションを起動します。設定ファイルを保存しているひとはその保存ファイルを開くだけで、起動します。
詳しくは前回の記事を見てくださいね。
Rvizを起動してみよう
それではROSでよく使うソフトの一つでもあるRvizを起動してみましょう。
まずはROSを起動します。
roscore
この画面になったら一度Ctrl+Zで戻ります。(WSLでターミナルを2つ起動する方法を誰か教えてください)
追記:Ctrlキーを押しながらコンソールを開けば、もう一つコンソールを開けるそうです!戻ってもいいですが、もう一つ開くほうがスムーズかと思います。
Rvizを起動しましょう。
rosrun rviz rviz
起動しました!
やったぜ!
エラーが出るときは?
こんな感じのエラーが出たらVcXsrvの設定ミスですね。
前回の記事を参考にVcXsrvを設定しなおしてください。
特定のソフトだから出るエラーだとか、Nvidiaのグラボを積んでると出るとかいろいろ理由があるといわれています。少なくとも自分の環境ではグラフィックボードを積んでいなくても出たエラーなので、ROSを使う上では必須かと思われます。
[ INFO] [1582622312.248770200]: rviz version 1.13.7 [ INFO] [1582622312.249490100]: compiled against Qt version 5.9.5 [ INFO] [1582622312.249915900]: compiled against OGRE version 1.9.0 (Ghadamon) [ INFO] [1582622312.265487500]: Forcing OpenGl version 0. libGL error: No matching fbConfigs or visuals found libGL error: failed to load driver: swrast libGL error: No matching fbConfigs or visuals found libGL error: failed to load driver: swrast Segmentation fault (core dumped)
まとめ
今回は3ページ構成でWindows10でROSを起動する方法を説明しました。
エミュレータを使ってROSを使っている人もいらっしゃいますが、WSLはWindows純正の機能なので安心感がありますね。
今のところ、この環境での問題は確認していませんが確認次第、報告と解決策を書きたいと思います。
今回はこのくらいで。それでは!
【LinuxアプリをWindowsで動かそう】WSLでLinuxのGUIアプリを起動する話
こんにちは!べれすくです。
前回はWSL(Windows Subsystem for Linux)の導入方法についてのお話をしました。
まだWSLが導入できていない方はこちらにどうぞ
↓前回
しかし、前回も言った通りWSLはそのままではCLIにしか対応していません。WSLはあくまで基礎的なところだけで、グラフィック関係は実装されてないようです。
そこで、Windows上でソフトによる補完をしてあげましょう!
もくじ
必要なソフトをインストールしよう
必要なのはX Window Systemと呼ばれる種類のソフトです。
いろんな種類があるのですが、今回はVcXsrvを使います。
WSLを使用している方の多くはこれを使っているみたいですね。
こちらのサイトからVcXsrvをダウンロードします。
ダウンロードできたら、適当にインストールしちゃってください。
Nextを押しまくればインストールが完了します。
VcXsrvの設定しよう
早速、インストールしたVcXsrvを起動します。
VcXsrvを起動すると設定画面が出ます。
multiple windowを選ん「次へ」を押します。
Start on clientを選択して「次へ」
ここが重要!!
ここで何も考えず「次へ」を押すと起動しないソフトが出てきます。
ROS関連でいうとRvizやgazeboなどが起動しないようです。
一番下のAdditional parameter for VcXsrvに以下の一文を追加します。
-nowgl
追加できたら「次へ」
ここはどちらでもいいですが、しておくと便利です。
save configurationをクリックすると設定を保存することができます。
その保存したファイルをダブルクリックすると次から今回の設定で、瞬時にVcXsrvが起動します。
完了を押すとVcXsrvがバックグラウンドで起動します。
右下のインジゲータを展開すると起動しているのがわかります。(Xのアイコンがそうです)
Linux側の設定しよう
次にLinuxとVcXsrvを繋げましょう。
WSLのLinuxを起動してください。
起動したら以下のコマンドを実行します。
export DISPLAY=:0
これで完了!...といきたいところなんですが、このコマンドはLinuxを起動するたびに入力し直さないといけません。
面倒くさいので起動と同時に自動実行しちゃいましょう!
以下のコマンドを実行するだけで自動化ができます。
echo "export DISPLAY=:0" >> ~/.bashrc source ~/.bashrc
※2021/09/26追記
WSL2環境ではexport DISPLAY=:0が使えないようです。
直接アドレスを指定してやるか、上記のコマンドの代わりに以下のコマンドを使用してください。
echo "export DISPLAY=$(cat /etc/resolv.conf | grep nameserver | awk '{print $2}'):0.0" >> ~/.bashrc source ~/.bashrc
これで、先ほどのコマンドがLinuxの起動と同時に自動実行されます!
テストソフトを起動してみよう
それでは試しに起動していましょう。
テスト用のLinuxソフトウェアが用意されているのでそれを使います。
Linuxを起動してテストソフトをインストールします。
以下のコマンドを実行してください。
sudo apt-get install x11-apps
インストールしますか[Y/n]みたいな質問が出るのでyをおしてEnterキーをおします。
そしてインストールできたら起動!
起動もコマンドなので以下のコマンドを入力しましょう。
xeyes &
マウスカーソルを見つめるかわいいお目目が出てくれば成功です。
次回はいよいよROSを導入します!
↓つぎ
今回はこのくらいにしましょう。それでは!
【Windows上でLinuxアプリを起動!】WSLをインストールしてみる話。
こんにちは!べれすくです。
最近、ROSを扱うことが増えた結果、Linuxの利用頻度増えてきました。
しかし、現状多くのパソコンがWindowsをインストールして販売しています。
UbuntuみたいなLinuxに塗り替えてもいいのですが、折角のWindowsライセンスがもったいない!
ROS2はWindowsでも動作するらしいですが、未だ参考資料が少なくてなかなか手が出せません。
そんな私の願いが叶ったのか、Windows10にWindows Subsystem for Linuxというツールが導入されてました。(かなり前からあったようですが、知りませんでした…)
どうやら、Windows10上でLinuxアプリケーションを動かせるようです。
こいつはいいや!
ということで、今回はいくつかのページに分けて、WSLの導入からROSを入れるまでを説明したいと思います。
もくじ
Windows10でWSLを有効化しよう
どうやら、初期状態ではディスク容量を削減するためにOFFになってるみたいですね。
有効化してあげましょう。
まずはコントロールパネルを開きましょう。
最近のWindows10は設定アプリがデフォルトなのでコントロールパネルを使うことも減りましたね。でも、システム自体は残ってますよ。
検索機能を使うのが一番簡単です。
コントロールパネルを開いたら、「プログラムと機能」に進みます。
左側にある「Windowsの機能の有効化または無効化」に進みます。
Windows Subsystem for Linuxにチェックを入れてOKを押しましょう。
終わったらパソコンを再起動しましょう。
MicrosoftStoreからLinuxを選ぼう
ついに、Linuxを導入です!(大したことしてないけど...)
MicrosoftStoreを開きましょう。
こちらはアプリの中にありますが検索機能を使いましょう。(さがすのが面倒くさいので...)
開けたら「WSL」と検索し、一番上の「WindowsでLinuxを実行するアプリを入手する」をクリックしましょう。
いろいろありますね…
UbuntuやDebianは定番ですが、ペネトレーションテスト用(わざと自分の環境を攻撃してセキュリティをチェックする)のLinuxであるKali Linuxまであります。
これは悪用厳禁ですね。まぁ、Kali Linuxをつかって他人にクラッキング仕掛ける人はいないと思いますけど...
今回はUbuntuを使用します。
Ubuntuを選択して、インストールします。
問題なくインストールできました。
初期設定をしよう
念のためPCを再起動して先ほどインストールしたUbuntuを起動します。
起動したらユーザーネームとパスワードを設定するように言われるのでお好きなものを入力してEnterキーを押します。
確認用のパスワードを聞かれたらもう一度、同じパスワードを入れてEnterキーを押します。
設定できたら、Ubuntuを最新の状態にしましょう。
以下のコマンドを実行します。
パスワードやインストールしますか[Y/n]みたいなことを聞かれたらパスワード、またはYを入力してEnterキーを押してください。
sudo apt-get update sudo apt-get upgrade
最新の状態までアップデートした状態だと使用容量は1GBちょっとぐらいですかね。
CUIで使う分には完了です!
しかし、多くのLinuxアプリケーションはGUIで動作します。
次回はGUIアプリケーションを起動する方法を紹介します。
↓つぎ
今回はこの辺で。それでは!
【まさかのビット30本入り!トルクスも!】ダイソーの200円精密ドライバーを買ってみた話。
こんにちは!べれすくです。
今回はダイソーで30本ものビットが入った精密ドライバが税込み220円で販売されていました。
どうやらこの商品、六角星形のねじ頭のトルクスまで入っているではありませんか!これは安い!
今回はこの精密ドライバを簡単にレビューしたいと思います。
もくじ
外見と中身をレビュー!
外見はこんな感じ。(商品のシールは剥がしました。)
真ん中にグリップが入っていて、その周りにビットが並んでいますね。正直、見た目はあまりかっこよくないですね...
開けて中を見てみましょう。
中に入っているビットはタイトル通り30本!
そう30本!ん?
30本であって30種類ではなかったんですね。少し残念...
ビットの種類
- トルクス x 6 (T7 x 1 , T8 x 1 , T9 x 1 , T10 x 1 , T11 x 1 , T12 x 1 )
- プラス x 10 (PH00 x 2 , PH0 x 2 , PH1 x 3 , PH2 x3 )
- マイナス x 8 (1.0 x 2 , 1.3 x 2 , 1.5 x 2 , 2.0 x 2)
- 六角 x 6 (H1.5 x 1 , H2 x 1 , H2.5 x 1 , H3 x 1 , H3.5 x 1 , H4 x 1 )
それでも20種類のビットが入っています!(同じビットそんなにいらないよ...)
200円ならこれでも安い!! (と思う。)
使い心地をレビュー!
ビットの取り換えはグリップ側についているマグネットで行います。
カチッとハマる感じが気持ちいいです。
グリップの粒々も気持ちよくてずっと触ってたいと思える感触です。
ラバー生地だからですかね。
回し心地に関しては普通ですね。
100均ドライバーにしてはグリップも太く、ラバーで覆ってあるので回しやすいです。
ただ、ホームセンターやネットなどで売っている2000円以上するものと比べるとチープさ感じます。
一番気になったのは、マグネット接合部のゆとりですかね。
ビットの接合部とグリップの接合穴のクリアランスが大きすぎて、回した時に少し空回りします。
少し残念なところ
100円ショップの商品(200円だけど)だけあって先端の加工精度は残念な出来栄えです。
同じビットなのにかなり先端が違います。
マイナスのビットが一番わかりやすいですかね。
↓これが2本の”1.0”のマイナスビット
↓これが2本の”1.3”のマイナスビット
同じビットのはずなのに、厚さも幅も全然違います。
全部違う種類のビットなら違和感程度で済んだんですけど、同じビットが複数あるとどうしても気になってしまいますね。
小さくなればなるほど、加工が難しくなるのもわかるんですけどね。
まとめ
個人的には、十分買う価値のある商品だと思います。
しかし、ビット先の加工精度とか種類とか残念なところも多々見受けられたので、使用頻度が高い人にはネットで2000円ぐらいのもう少しいい精密ドライバーをお勧めします。
ただ、私はあったら便利だな程度のものなので、これで十分!
いやぁ、いい買い物をしました。
今回はこの辺で。それでは!